実話なんですね。
じーん。
Iさんのために来てくれた犬だったのでしょうか。それを忘れずにいらしたIさんと、それを掲載してくださったパリ吉さんに感謝します。
2008年02月23日
犬に助けられた、桃太郎少年 第二話
「犬に助けられた、桃太郎少年」
第二話

「冬の五箇山」
急がねばならず、さてこれからは、徒歩である。吹雪のため、道はなく、道を踏み外せば腰まで沈む、恐怖心を覚えた。ところが不思議なことに、犬が誘導しだした。
犬の足跡は、埋まることなく、進むことが出来るのである。
しかし日は沈み、道影もなく、ひたすら犬の後に従うのみである。
30分ばかり平坦地を歩き、いよいよ今度は「かくま峠」に差し掛かることになる。この峠は細尾峠より緩やかで、低いため、体力的に登る自信があつた。
登りきると、こんどは山腹を横切るように進むことになる。雪崩箇所もなく安全である。
予定では、最後の「杉の峠」を下れば、上梨の在所である。国道に至る。
しかし、暗くて今何処を歩いているか全く判断しかねる。

緩やかなため、「杉の峠」で無いことは解る。
しばらく下ると、不思議なことに前方に微かに灯かりが雪を通して見え始めた。
なんともいえない幻想的な光景である。
我に返ると足元に水が音を立てて流れている。
吹雪のため遠くに感じた灯りは、目と鼻の先である。
萱で編んだ垣根を通して漏れる合掌造りの窓明かりであることに気づいた。
何と幻想的な眺めか!安堵感が音を立てる良いうに感じた。
犬もしっぽを振り喜んでいる様だ!
合掌から見える窓明かりは、次第に数を増し人のこえも聞こえるようになった。
助かったこと、また一人で成し遂げた冒険に、満足感と言葉にならない、充実した気
持ちは自分だけの宝として、胸に締まっておきたいものである。
ここは、上梨でないことだけは、理解できるが、とりあえず助かったのだ。
だらだら坂を下ると、ようやく居場所がわかった。下梨の在所であった。
江端店の「りんご」が目に映った。ところが、呼んでも返事がない。
止むを得ず、手に取り、がむしゃらに食べた。2個位食べただろうか、やっと年配の女の人が出てきて、家に電話をかけていただいた。
1時間くらい待てば、迎えに来るとの伝達である。家には、知らせていなかったので、父は懐中電気を手に急いで迎えに来てくれた。
「何か食べたいものはないか」と言う。有難く思い、坂出店のうどんを2杯食べた。
犬の事は、すっかり忘れていた。帰り道、後からひたすらついて来るのは、助けてくれた犬の様である。家の玄関先で座って帰らないのである。
父は早速、ご飯を与えたのが帰ることなく、3日間玄関の雪囲いの中で過ごした。
翌日、飼い主を探したが、平村・上平村には飼い主がいなかった。
四日目になると、さすがに犬の姿はなかった。
後日、風の便りでは、野犬が多いため、保険所で毒入り肉を与えた、との噂を耳にしたが、犬の姿を見た者はいない。
終
第二話

「冬の五箇山」
急がねばならず、さてこれからは、徒歩である。吹雪のため、道はなく、道を踏み外せば腰まで沈む、恐怖心を覚えた。ところが不思議なことに、犬が誘導しだした。
犬の足跡は、埋まることなく、進むことが出来るのである。
しかし日は沈み、道影もなく、ひたすら犬の後に従うのみである。
30分ばかり平坦地を歩き、いよいよ今度は「かくま峠」に差し掛かることになる。この峠は細尾峠より緩やかで、低いため、体力的に登る自信があつた。
登りきると、こんどは山腹を横切るように進むことになる。雪崩箇所もなく安全である。
予定では、最後の「杉の峠」を下れば、上梨の在所である。国道に至る。
しかし、暗くて今何処を歩いているか全く判断しかねる。
緩やかなため、「杉の峠」で無いことは解る。
しばらく下ると、不思議なことに前方に微かに灯かりが雪を通して見え始めた。
なんともいえない幻想的な光景である。
我に返ると足元に水が音を立てて流れている。
吹雪のため遠くに感じた灯りは、目と鼻の先である。
萱で編んだ垣根を通して漏れる合掌造りの窓明かりであることに気づいた。
何と幻想的な眺めか!安堵感が音を立てる良いうに感じた。
犬もしっぽを振り喜んでいる様だ!
合掌から見える窓明かりは、次第に数を増し人のこえも聞こえるようになった。
助かったこと、また一人で成し遂げた冒険に、満足感と言葉にならない、充実した気
持ちは自分だけの宝として、胸に締まっておきたいものである。
ここは、上梨でないことだけは、理解できるが、とりあえず助かったのだ。
だらだら坂を下ると、ようやく居場所がわかった。下梨の在所であった。
江端店の「りんご」が目に映った。ところが、呼んでも返事がない。
止むを得ず、手に取り、がむしゃらに食べた。2個位食べただろうか、やっと年配の女の人が出てきて、家に電話をかけていただいた。
1時間くらい待てば、迎えに来るとの伝達である。家には、知らせていなかったので、父は懐中電気を手に急いで迎えに来てくれた。
「何か食べたいものはないか」と言う。有難く思い、坂出店のうどんを2杯食べた。
犬の事は、すっかり忘れていた。帰り道、後からひたすらついて来るのは、助けてくれた犬の様である。家の玄関先で座って帰らないのである。
父は早速、ご飯を与えたのが帰ることなく、3日間玄関の雪囲いの中で過ごした。
翌日、飼い主を探したが、平村・上平村には飼い主がいなかった。
四日目になると、さすがに犬の姿はなかった。
後日、風の便りでは、野犬が多いため、保険所で毒入り肉を与えた、との噂を耳にしたが、犬の姿を見た者はいない。
終
未分類
Comment
chikako
[2008.02.23 19:09]
Comment
ほそみち
[2008.02.24 11:34]
なんだか、このまま絵本に出来るような物語ですね。大人向けの紙芝居にもなります。
Comment
パリ吉
[2008.02.26 19:13]
CHIKAKOさん、ほそみちさんコメント有難うございました。
まだブログを始めたばかりです、これからも宜しくお願いします。
まだブログを始めたばかりです、これからも宜しくお願いします。
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